辻の家は、代々、びわ湖の伝統的な仕掛け漁「やな」を代々継承してきた「やな衆」でした。栄時、「やな仲間」ともいわれて、ある時はお互い助け合い、また、技を競い合い切磋琢磨する仲間として厳しい自然と対峙していたようです。
私たちは、今、レイクスファームとして土に親しむ農の道に専心していますが、これまでを辿りますと漁から養蚕、漬物とその生業は変遷してきました。しかし、その底流には不変な伝統が息づいているように思います。己が生きる地を愛し、命あるものを慈しみ、自然としっかり対峙してきました。そしてまた、時代の動きを見て、創意工夫を重ねてきた歴史であります。