昭和54年、本格的な完熟堆肥づくりを始めました。

昭和54年、本格的な完熟堆肥づくりを始めました。

メロン栽培と同時に始めた「完熟堆肥づくり」。豊かな実りをもたらす源は土づくりの信念で取り組みます。この元気な土から病害虫に負けない元気な作物が生まれるのです。

 

メロンのハウス栽培へのチャレンジと同時期に始めたのが完熟堆肥作りです。さまざまな野菜を育成するようになった今も、この堆肥は先代が残した遺産として大切に受け継がれています。

 

堆肥作りはJAのカントリーエレベーターから2トンダンプ約60台分の藁くずなどの藁ごみ(ヤタ)をもらい受け、これに米糠を加えて切り返し好気発酵を促すことから始めていきます。これを一年間熟成させて、やっと完熟堆肥が出来上がります。ミミズもたっぷり繁殖しているこの堆肥が、豊かな実りを育てる土壌にしっかり回復してくれるのです。

 

メロンづくりを手がけて二年目に、つる割れ病の被害にあいましたが、接ぎ木による防除に加えてこの自家製堆肥による土壌改良等の工夫により、以降毎年元気なメロンを出荷できるようになりました。

 

 

また、堆肥とは別に、メロン栽培のハウスでは、収穫後の7月から翌年の定植前までビニールをはずして自然に帰すとともに、冬の凍てにさらして土壌本来の姿に戻すようにしています。これも美味しいメロンづくりに欠かせない大切な条件と思っています。水分をたっぷり含ませ、定植寸前に再びビニールをかけます。自家製堆肥のもつ水分と自然に含ませた水分で、一度、定植後3日目に活着のための水やりはするものの、それ以降は収穫まで無灌水を通して育てられるのです。こうして出来上がったメロンは、糖度16以上で果肉も厚く、日持ちもよいものになります。

 

さて、メロン栽培後の圃場では、9月から12月にかけて、土壌に残留している肥料を利用して、べったら漬用の大根を栽培するなど土地の高度利用も図るようにしています。

 

旧農舎前の堆肥場

旧農舎前の堆肥場

メロン積みトラック

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